腸腰筋のヨガ理論解剖学

 

 

腸腰筋の基礎知識

 

起始

 

腸骨筋

 

・腸骨内面の腸骨窩

 

大腰筋

 

・(浅頭)胸椎12番〜腰椎5番の椎体ならび椎間円板
・(深頭)すべての腰椎の肋骨突起

 

停止

 

・大腿骨の小転子

 

作用

 

・股関節屈曲・外旋

 

腸腰筋が収縮するアーサナ

 

・船のポーズ

 

・蛍のポーズ

 

英雄のポーズU〜ヴィーラバドラ・アーサナU〜

 

うつむいた犬のポーズ〜アド・ムカ・シュバーナ・アーサナ〜

 

・杖のポーズetc

 

腸腰筋がストレッチされるアーサナ

 

三日月のポーズ〜アンジャネーヤ・アーサナ〜

 

橋のポーズ〜セートゥ・バンダ・アーサナ〜

 

・弓のポーズetc

 

 

腸腰筋の解説

 

腸腰筋は大腰筋と腸骨筋という筋肉の総称です。
腸骨筋の主な役割は股関節屈曲つまり太ももを上げる役割があります。股関節外旋する役割もありますが、外旋運動時の主導筋肉ではなくあくまでも補助的な役割です。

 

大腰筋は腰椎に付着していますので腰椎の支持性や安定化作用もあります。
この大腰筋ですが、横隔膜と筋連結しているため大腰筋が機能不全を起こすと一緒に横隔膜も機能不全を起こしてしまいます。

 

例えば、大腰筋の柔軟性が低下すると胸郭の動きが制限され横隔膜の収縮-弛緩ができなくなってしまいます。
良質な呼吸が重要なヨガにとってはこれは大問題ですね。

 

このような場合は大腰筋からストレッチをかけて間接的に横隔膜の柔軟性を促通し呼吸のしやすい環境を作ります。

 

腸腰筋が働くアーサナは舟のポーズや蛍のポーズのような太ももを持ち上げるようなアーサナです。そして、杖のポーズやうつむいた犬のポーズ、英雄のポーズのような骨盤を後傾させずに骨盤を起こすアーサナでも腸腰筋が働きます。
これら太ももが固定された状態になると腸腰筋は骨盤を起こす役割に切り替わるからですね。

 

腸腰筋がストレッチされるアーサナは三日月のポーズや橋のポーズのような股関節を伸展するアーサナです。
腸腰筋が短縮してしまうと腰椎の過剰な前弯を作ってしまうため腰痛になりやすいです。
また、腸腰筋の短縮は股関節の伸展可動域を制限してしまうので代償として腰椎の前弯を作ります。
イメージするなら走る動作の時に股関節でしっかり後ろに蹴り出したいのに股関節伸展が制限されるために腰が反ってしまう感じです。
このストレスが繰り返し腰椎に加えられると腰椎分離症や腰椎すべり症になってしまいます。

 

腸腰筋の短縮テストがあります。
方法は簡単で仰向けに寝て、片方の膝を曲げた状態で両手で抱えて胸に引きつけてください。
この時に抱えてない側の膝は伸ばした状態で床に付いてますか?

 

これで足が浮いてしまうと脚が浮いた側の腸腰筋が短縮していると言えます。
これをトーマステストと言います。

 

グループレッスン前のモニタリングで試しても良いかもしれませんね。

 

 

 

今回は腸腰筋の解説をしました。筋肉は奥が深い!