大胸筋、小胸筋のヨガ理論解剖学

 

大胸筋、小胸筋の基礎知識

 

起始

 

大胸筋

 

・鎖骨内側1/2前面、胸骨膜、第2〜第6肋軟骨、腹直筋鞘最上部の前葉

 

小胸筋

 

・第2〜第6肋骨前面

 

停止

 

大胸筋

 

・上腕骨大結節稜

 

小胸筋

 

・肩甲骨烏口突起

 

作用

 

大胸筋鎖骨部繊維

 

・肩関節下垂位→屈曲と内旋
・90°屈曲位と90°外転位→水平屈曲

 

大胸筋胸肋部繊維

 

・肩関節下垂位→内旋
・90°屈曲位→伸展、内転、内旋
・90°外転位→内転、内旋

 

大胸筋腹部繊維

 

・肩関節下垂位→機能無し
・90°屈曲位→伸展
・90°外転位→内転、内旋

 

小胸筋

 

・肩甲骨前傾と下方回旋

 

大胸筋、小胸筋が収縮するアーサナ

 

四肢を支える杖のポーズ〜チャトゥランガ・ダンダ・アーサナ〜

 

・板のポーズ

 

・蛍のポーズ

 

大胸筋、小胸筋がストレッチされるアーサナ

 

橋のポーズ〜セートゥ・バンダ・アーサナ〜

 

・弓のポーズ〜ダヌラ・アーサナ〜

 

・東のストレッチ

 

 

 

大胸筋、小胸筋の解説

 

大胸筋と小胸筋は胸に付いている筋肉です。
胸板が厚い人は大胸筋の筋ボリュームがあるからですね。

 

大胸筋、小胸筋の役割は主にプッシュ動作です。つまり、押す動作ですね。
なので、大胸筋を鍛えるトレーニングとしてプッシュアップ(腕立て伏せ)やベンチプレスがあります。

 

日常生活では物を押したり、うつ伏せから身体を起こす時に大胸筋は使われます。
最近ではバストアップを目的に大胸筋を鍛えたりしますよね。

 

スポーツでは相手選手とぶつかることがあるアメフト、ラグビーなどのコンタクトスポーツや格闘技で大胸筋のパワーは発揮されます。

 

アスリートはこの大胸筋を鍛えることで短縮してしまい円背姿勢になりやすいです。
プロレスラーの人ってとても分厚い胸板をしていますが少し円背姿勢になってますよね。

 

このように大胸筋、小胸筋が短縮してしまうと肩甲骨が背骨から遠のく外転位になります。そして、肩甲骨を引き寄せる内転動作が制限されます。
肩甲骨内転は脊柱伸展と動きがリンクしますので大胸筋が短縮すると脊柱伸展が制限されやすいです。だから、円背になりやすいんですね。

 

あとは小胸筋が短縮すると停止部である烏口突起から上腕骨に付着する烏口上腕部靭帯を介して上腕骨頭を前方に引っ張ってしまいます。
そうなると元々不安定な上腕骨頭はもっと不安定になってしまい防御性スパズムや関節が上手くハマってない状態で動かすことにより関節痛が起きてしまいます。

 

また、小胸筋の後方には腕神経叢や鎖骨下動脈が走行しています。
もし、小胸筋の短縮、硬化してしまうと腕神経叢や鎖骨下動脈を圧迫してしまい上肢の痺れや血流障害が出現してしまいます。
これを胸郭出口症候群と言います。なので小胸筋の柔軟性はとても重要になります。

 

なのでウエートトレーニングなどで鍛えた大胸筋や小胸筋をヨガで柔軟性向上させましょう。

 

ヨガでは板のポーズや蛍のポーズなどの手を床について身体を支持するアーサナが大胸筋の収縮を促します。

 

大胸筋や小胸筋がストレッチされるアーサナは東ストレッチや橋のポーズのような胸を貼るアーサナや腕を後ろに引くアーサナです。

 

ヨガでは大胸筋、小胸筋を鍛えるというよりかは柔軟性を出すほうが効果的です。
硬くなりやすい部位ではあるのでヨガでしっかり伸ばしましょう。

 

 

今回は大胸筋、小胸筋の解説をしました。筋肉は奥が深い!