前鋸筋のヨガ理論解剖学

 

前鋸筋の基礎知識

 

起始

 

・第1〜第9肋骨側面

 

停止

 

・肩甲骨肋骨面の内側縁の全長

 

作用

 

・肩甲骨外転、上方回旋(上角に付着する繊維は下方回旋)

 

前鋸筋が収縮するアーサナ

 

・板のポーズ

 

コブラのポーズ〜ブジャンガ・アーサナ〜

 

・蛍のポーズ

 

前鋸筋がストレッチされるアーサナ

 

橋のポーズ〜セートゥ・バンダ・アーサナ〜

 

・東のストレッチ

 

 

 

前鋸筋の解説

 

前鋸筋は肋骨から肩甲骨にかけて付着している肩の筋肉です。(イラストが無くてすみません。)
読み方は「ぜんきょきん」と呼びます。

 

鋸とは「のこぎり」のことで前鋸筋はのこぎりのような形をしています。

 

主な役割は肩甲骨の外転と上方回旋です。
肩甲骨の外転とは背骨から肩甲骨を引き離す動作のことを言います。

 

なのでボクシングのようなパンチ動作で働くので『ボクサー筋』とも呼ばれています。
日常生活では目の前の届くか届かないかわからない物を手を伸ばしてリーチ動作する時に前鋸筋が働きます。

 

前鋸筋は他の筋肉と共同して働く場面が多い筋肉でもあります。

 

まずは僧帽筋です。
肩甲骨を上方回旋する際に僧帽筋上部、僧帽筋下部、前鋸筋がそれぞれ適切なタイミングで働きます。
そうすることで肩甲骨の上方回旋が円滑に行われるのです。これを肩甲骨フォースカップルと言います。

 

もし筋肉が上手く働かず適切なタイミングで収縮しないと肩甲骨の上方回旋は上手く行えず、肩関節が不安定になります。
よくある例が手を挙げるときに肩をすくめながら挙げてしまう時ですね。
これは前鋸筋が弱化している時に見られます。

 

ちなみに前鋸筋が弱化している時のアライメントとして「肩甲骨のウインギング」があります。
翼状肩甲骨とも言い、肩甲骨の内側がボコッと浮き上がって、天使の羽のような状態になっています。

 

次に外腹斜筋です。

 

外腹斜筋は肋骨部分で前鋸筋と筋連結していると言われており、肩関節の動きに関係しています。
研究では前鋸筋の筋活動が増加すると共に外腹斜筋も筋活動が増加するデータあるとか

 

なのでシットアップの時にハンズアップしながら回旋動作を入れると前鋸筋と外腹斜筋の筋収縮が活発になります。

 

前鋸筋が働くアーサナは板のポーズやコブラのポーズのような手で床をプッシュするようなアーサナです。
ここでポイントとして先ほど解説したように翼状肩甲骨にならないようにすることです。

 

前鋸筋をしっかりと活動させれば翼状肩甲骨になることなくアーサナを行えますが前鋸筋が働かないと翼状肩甲骨になります。
参加者に声かけやアライメント修正を行い前鋸筋が活動できるように促しましょう。

 

前鋸筋がストレッチされるアーサナは肩甲骨を内転させるアーサナです。
橋のポーズや東のストレッチがそれに該当します。

 

 

今回は前鋸筋の解説をしました。筋肉は奥が深い!