ヨガの基礎知識

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骨盤底を締め付けるムーラバンダ

 

 

ムーラとは「根本」という意味があります。
解剖学的に言えば骨盤底筋群になります。
骨盤底筋群とは左右の坐骨、尾骨、恥骨にかけてハンモック状に存在する筋肉です。

 

ムーラバンダは土台を強固にし安定化させ、心身の安定を作ります。

 

では骨盤を大地、脊柱を大樹の幹だとします。
大樹というのは地盤がしっかりした大地に根を張り、エネルギーを吸収することで空に向かって力強く育ちます。

 

人間も同じです。
骨盤がしっかりしていないとその上にある脊柱は安定して伸ばすことができません。

 

そして、姿勢が安定してくると心も安定してきます。
それは土台が安定している安心感が心にも影響しているからです。

 

またムーラバンダは排泄機能や内臓機能を活性する効果があると考えられています。

 

ムーラバンダは下方に流れるエネルギーを制御するという役割があります。
うまく締め付けができていないと骨盤周囲のエネルギーは乏しくなってしまいます。

 

そうなると排泄機能や内臓機能が正常に働かなくなってしまいます。

 

これは解剖学的にも根拠があります。

 

高齢者になると腹圧の低下による尿漏れが出てきます。
症状としてくしゃみをしたり、重たいものを持ったり、立ち上がる時のような急に力を入れるような時に尿がもれます。

 

膀胱や尿道の締まりが悪くなってしまうのが原因だと言われています。

 

ムーラバンダを行うことで腹圧の緊張や弛緩をコントロールすることが可能になりますので、腹圧の変化で出る尿漏れに非常に効果的です。

 

また、骨盤底筋群が収縮することで骨盤内の内臓の位置を引き上げます。

 

骨盤底筋群が衰えると骨盤内の内臓を下から支えることが難しくなります。
下がるということは内臓が本来あるべき場所にないわけなので内臓も正常に働きにくくなります。

 

ムーラバンダをする時に骨盤底筋群を引き上げるようなイメージを持たします。
これが内臓の位置を引き上げ、正常な機能を呼び戻してくれるのです。

 

ではムーラバンダの方法について解説します。

 

 

ムーラバンダの方法

 

最初は慣れていないと思いますのでまずは楽な座位から始めることおすすめします。

 

1.楽な座位で座ります。

 

2.左右の坐骨にしっかり体重が乗るように骨盤のポジションを整えます。

 

3.まずは息を吐いて、深く息を吸います。左右の坐骨を中心に近づけるように骨盤底を締め付けます。
この時、骨盤底筋群を肋骨方向に引き上げるようにイメージしましょう。

 

4.骨盤底に意識を持っていき、そのまま保息(呼吸をとめること)をします。この時、苦しくならない程度の時間にしておきましょう。

 

5.ゆっくり息を吐きながら骨盤底の締め付けを緩めます。これをまず5回繰り返します。

 

楽な座位から始め、慣れてきたら前屈や身体を捻ったりして脊柱を動かしたり、四つ這い、立位など姿勢を変えて練習しましょう。

 

最後は様々なアーサナでもムーラバンダが行えるようにしていきましょう。