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知っていればヨガの指導が変わる?!呼吸と脊柱の関係

 

呼吸というのは本来の目的は酸素を取り入れて生命活動を維持することです。
これは別カテゴリーで解説しました。
ヨガでの呼吸の目的

 

そこでは姿勢の安定化にも呼吸が関わってくると解説しましたが、今回は少しだけ掘り下げて解説します。

 

実は呼吸と脊柱の動きは密接な関係にあります。

 

ではその話をする前に脊柱の動きについて確認しておきましょう。
脊柱というのは基本的に3方向に動きます。

 

以下の通りです。

 

・屈曲-伸展
前屈したり、後屈する動作です。

 

・回旋
身体を捻る動作です。

 

・側屈
身体を横に倒す動作です。

 

これらは当然、筋肉が働くのですが、この時に呼吸が脊柱の動きに関連してきます。
ここを理解できていたら指導の幅が広がります。
特に脊柱の屈曲-伸展動作では大きく関わってきます。

 

では、大きく息を吸ってみてください。

 

どのような形で吸ったでしょうか?
大半の人が身体を大きく反らして胸いっぱい空気を吸ったと思います。
ということは息を吸う時は脊柱を伸展させます。

 

次に息を大きく吐いてみてください。

 

これは息を吸う動作とは逆で身体をを丸めながら体内の空気を吐き切ったと思います。

 

つまり息を吐く時は脊柱を屈曲させます。

 

簡単な説明ではありましたが、吸ったり吐いたりする時、それに付随して脊柱は動きをともないます。

 

ではあえてこの呼吸と脊柱の動きを変えてみましょう。

 

息を吸いながら身体を丸め、息を吐きながら身体を反らしてみてください。

 

呼吸がしにくい、もしくは身体が動かしにくい感じがしませんか?
この原理はピラティスでも意識される知識ですが、ヨガでももちろん応用ができます。

 

例えば長座前屈(パスチモッタナアーサナ)です。
このアーサナは脊柱の屈曲系のアーサナですが、リラックスしながら脊柱の屈曲を促します。

 

この時、息を吐きながら前屈することで屈曲可動域が向上します。
それは息を吐くという動作に付随して自然に脊柱の屈曲が出るからです。
吐くことが屈曲の動きをアシストしてくれてるんですね。

 

では、三日月のポーズのような脊柱の伸展系のアーサナではどうでしょう。

 

息を吸いながら行なうことで脊柱の伸展が促されますよね。

 

しかし、この時、脊柱を伸展することで腰が痛む人がいたらどうでしょうか。
三日月のポーズで脊柱を伸展させると当然痛みが出てしまい腰の症状が悪化する可能性があるので大変危険です。
特に三日月のポーズはコブラのポーズなどの伸展系のアーサナとは違い、頭を上から下に降ろすような形になるので腰に対して身体の重さと重力が合わさってしまいます。

 

息を吸いながらやるとなおさらリスクが高くなります。

 

このような時、三日月のポーズをするのであれば息を吐きながら行います。
息を吐くという動作は先ほども解説したように脊柱を屈曲を促します。

 

ということは脊柱の伸展というアーサナに対して息を吐くという動作が脊柱の安定化を図ってくれるのです。

 

簡単に説明するとプラスマイナスの関係で相殺されるんですね。

 

そうすることで三日月のポーズを安全に行うことができます。
(そもそも脊柱を伸展させないのが良いという声も聞こえますがその辺は許してください)

 

このようにアーサナによって脊柱の動きを促したいのか、逆に脊柱を動かさないように安定化を図るのかで呼吸を変えてみましょう。

 

呼吸で効果的になおかつ安全に指導を行うことができるようになります。